令和5年度 入試を終えて

1月上旬より私立中学校,玉龍,附属中入試がスタートし,共通試験,私立入試,大学入試を経て,3月2日(木)・3日(金)の両日には鹿児島県公立高校入学試験が実施されました。

高校受験に関しては,鹿児島市内の志願倍率は鶴丸高1.24倍,甲南高1.48倍,鹿中央高1.39倍,玉龍高1.47倍と,相変わらず高倍率で推移しており,非常に厳しい受験状況の中での入試となりました。私立高校無償化の影響が大きく関係していると思われます。私立高校への経済的負担が大きく軽減したことで,私立高校への選択肢が広がりました。これによって,私立高校は公立高校の受け皿ではなくなりました。また,私立高校の合格が,公立第一志望校受検への後押しになっているようです。そうした中,本校の受験生は皆最後の最後まで精一杯努力し,入試に向かい, 中・高・大学進学へと一歩を踏み出していきました。

多くの方が見事志望校に合格しましたが,残念ながら受験生全員を志望校へ合格させることはできませんでした。見事合格を勝ち取った皆さん,合格おめでとう。夢に見た進学先ですばらしい充実した日々を送ってください。

残念ながら合格を逃してしまった方,私の力が及ばす申し訳なかったです。進路は少し変わってしまうけれど,この悔しさをバネに,次のステージでがんばってほしい。本校の卒業生が,それぞれの進学先で活躍することを祈っています。

私どもの仕事は,まず第一に生徒さんを志望校に合格させること,これに間違いはありません。ですが,単に志望校に合格するだけではなく,自ら主体的に考え,工夫し,克服する力,過程や結果から学ぶ力を身につけさせることが,繰り返し訪れるチャレンジの場面での大きな武器となると思っています。そして,この力を身につけさせることこそが教育であるとも考えています。

目の前の生徒さん一人ひとりと真剣に向き合い,理想とする教育をご提供できるよう,講師一同,日々精進して参ります。今後とも本校をよろしくお願い申し上げます。

さあ,在校生のみなさん,次の入試へ向けての準備はもうすでに始まっています。私たちも来年の入試に向けて,気持ちを引き締めて精一杯指導していきます。先輩たちに続いて,自らの志望校へと合格できるよう,早速準備に取りかりましょう。